変化しにくいノウハウ

Question

お世話になります。ネット通販の技術にはSEO、PPC、集客テクニック、リピートさせるテクニック、ランディングページ購買率向上テクニック等さまざまあると思いますが特にコンピューターに関するテクニック等は時がたつにつれてすぐに古くなってしまうと思うのですが、こういったノウハウの中で変化のしにくいネッツ通販のノウハウジャンルというものは何ですか？推測はできるのですが、一度日本ECサービス様にお伺いしたいと思ったので宜しくお願い致します。

Answer

ECマスターズの橋本です。＞テクニック等は時がたつにつれてすぐに古くなってしまうと＞思うのですが、こういったノウハウの中で変化のしにくい＞ネッツ通販のノウハウジャンルというものは何ですか？ノウハウには、何かをする際のハウツー的な知識としてを言う「手続き的知識」と特許などに関連する「技術秘訣」や「知的財産」を指す場合もありますが、くろたさんのおっしゃるとおり、技術の進化に伴い、どちらのノウハウも得てして古くなってしまうものです。ただ、その中でも、技術の進化に特に影響しない領域としては、心理学的要素が前提となる情報に関しては変化しづらいかと思います。くろたさんが例として挙げられている、「ランディングページ購買率向上テクニック」に関しては、基本的には技術の変化に大きな影響は無いと思います。もちろん、自動でLPが構成され、ボタンの色や、cookie情報に応じて自動でパーソナライズ化されるなど、技術的な進化によって、対策できることは世の中に多々あり、その全てが素晴らしいノウハウだと思いますが、ページの構成としての本質的なものは変わらないと思います。※TVショッピングなどもこの心理学の流れとなります。以前以下の投稿にて解説いたしましたが、https://forum.ec-masters.net/post_view.php?id=1312上記は楽天における商品ページの構成について述べたものですが、実はこの情報は私が楽天のECコンサルタントだった10年前の情報ですが、先日東京で開催した新春カンファレンス2016に、事務局スタッフが参加してきたのですが、その中のワークショップで、「商品ページ作りこみワークショップ　～売れる商品ページを作ろう～　」というものに参加したスタッフが持ち帰ってきたプレゼン資料でも、上記にて回答した内容そのままが記載されておりました。上記にて解説したものは、世の中の小売販売における心理学としてのステップの為、このような心理学的要素がつまった情報というのは、そうそう変化は起きないものと思います。その一方で、変化が激しい領域がご存知のとおり、SEOなど集客関連のノウハウになると思います。サービスを提供する側としての、集客をしたいという欲求に対して、サービスを受ける側としての、良い情報を受けたいという欲求は、必ずしも一致するとは限りません。例えば、Googleは以下にても記載のとおり、ユーザーの利便性を第一に考えています。Google が掲げる 10 の事実https://www.google.co.jp/intl/ja/about/company/philosophy/しかしながら、Googleの検索結果にて優位に立ちたいというサービス提供者及び業者は、あらゆる対抗策を打ち、自社を優位に立つように半ば無理やり機械的に対策を行います。この時点で既に両者にギャップが発生している為、いわゆる「イタチごっこ」と呼ばれるものにつながるのかもしれません。GoogleのSEOに関する情報は、以下にて記載のとおり、https://promonista.com/google-algorithm/一般的には公開されてはおりませんが、Googleは、そのような業者に対抗しながら、ユーザー第一に、毎日のように改良を加えている状況ですので、このような事に対するノウハウは、ノウハウとして情報を蓄積する前に変化が発生する為、変化に対応する事は難しい事がわかります。技術の変化のスピードに応じて、サービス提供者は変化に対応し、最新の技術に対しての知識情報を常に提供できれば良いですが、その一方で、利用者としてノウハウを追い続けていると、サービス利用者は常にそのノウハウを追い続け、ノウハウを対策していることに集中し、お金を払い、本質を見失いがちです。そうならない為には、本質的な事を実施する為の「考え方」が必要になってくると思います。Googleを例に出すとわかりやすいのですが、　Googleは、ユーザーの利便性を第一に考えている・つまり、ユーザーにとって有益な情報を発信しているサイトを優先的に表示しようとしている。・機械的な被リンクよりも質の良い情報を発信しているサイトが良いとされている。それであれば、、、→質の良いサイト作りをすれば良い。　その為に、コンテンツを拡充し、ユーザーにとって有益な情報を発信する為に記事を書いてみる。これが本質的な行動であって、被リンクやキーワード対策などは二の次です。これが、最近話題のコンテンツマーケティングという本質的なSEOをしようという取組方法の一つです。コンテンツマーケティングに関しては以下にて解説しております。https://forum.ec-masters.net/post_view.php?id=1920つまり、本質的な事をする考え方　というのは、技術の変化やトレンドに流されづらく、ほとんどのケースで良い結果をもたらすものと思います。これらの話を楽天市場に置き換えた場合、楽天市場の検索アルゴリズムはとてもユーザー第一とは思えないほどの質ですが、それでも何かしらの変化が発生しております。その変化に対して、ECマスターズクラブでは日々情報として発信しておりますが、ショップさんとしては、楽天でショップを運営する事の本質的な部分を同時に追求する事が、変化に対しても影響の無い運営ができるのではないでしょうか。・お客さんにとってのベネフィットのある情報を発信する・楽天サーチではPCでは45商品が表示されますが、　その中で最もお客さんにとってのベネフィットを明示することで、　サーチ結果にて、商品を　クリックしてもらう　事につながるので、　商品画像やキャッチコピーなどで工夫をする。・クーポンとは何か？クーポンをどう活用すればお客さんが喜ぶか？　そのためにどうしたら良いのか？・お客さんは値段で選んでいるのか？そうでは無い場合、何がポイントで選んでいるのか？　お店の信頼情報？あす楽？送料？おまけ？レビュー書いたら何か良いことがある？　商品と一緒に同梱されるものが丁寧？良い情報がいつも得られるお店？などなど、お客さん目線での運営をする事こそが、あらためてくろたさんのご質問を引用させていただくと、＞テクニック等は時がたつにつれてすぐに古くなってしまうと＞思うのですが、こういったノウハウの中で変化のしにくい＞ネッツ通販のノウハウジャンルというものは何ですか？最も大切な　「考え方という変わらないノウハウ」　なのかなと思います。しかしながら、ショップ運営をすると、どうしても近道を探す為、最も大切なこのような考え方を忘れがちになってしまう部分を、ECマスターズクラブが口をすっぱく言い続ける事こそが、結果的に、ショップさんの意識も変わり、売上につながるもっとも大切な事なのかなと思っております。ノウハウのみを伝えてしまうと、世の中の変化のスピードに対応できずに自ら対策することができなくなってしまいがちです。何が正しいかは、お店にとって、その商品を欲するお客さんによっても日々変化する為、常に仮説→検証の繰り返しをし、最終的には仕組み化につながるような事を実施していただく事が必要かなと思っております。その為に、検証ツールとして、順位チェックやその他のツールをご提供しております。変化しづらいノウハウは、上記に挙げたとおり、あるにはありますが、日々変化するノウハウに関してももちろん、ECマスターズクラブでは、ECマスターズクラブ会員500社、月商数百万～億のショップをメインとしたプレミアムクラブ会員50社の全てのショップさんから得られた質問や横のつながりの情報を通じて、蓄積されたノウハウを、当フォーラムや、毎日のメールを通じて、情報の発信を今後もしていきたく思っております。

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